☆お礼ss百四編☆

手作り






俺の作ったフォンダンショコラ。

あっさり味わいもせず胃に収めた百目鬼は魂を抜かれたけど。

それって、自業自得だろー。

人のモン勝手に食うから。

って言ったら、百目鬼は。

「仕方ないだろ。お前の作るものは旨いから」

「は?」

「食いたくなるんだよ」

「はぁ」

褒められているんだろうか。

まぁ…そう言うことにしてやろう(寛大な俺)

「それで、今日の弁当のおかずはなんだ」

「偉そうだなテメェ」

これでも怒鳴らなくなっただけ成長したと、俺は思う。

ってか、怒鳴るだけ体力の無駄だ。

どんなに怒鳴っても、効きやしねぇ。

「これは俺の地だ」

「少しは感謝とかしやがれ」

「してる」

「はぁ?」

そう言ってガサガサ百目鬼が鞄をあさる。

出てきたモノは、大量の。

マシュマロ。



「ホワイトデーには早いが。受け取れ」



どさどさと音がして、俺の膝の上にマシュマロ(の袋)が大量に置かれた。













ぷちっ






「こんの、くそ百目鬼ーーーー!!こんなの大量にどうしろってんだ!!」






「食え」

「食えるか!!飽きるわっ」

「折角やったのに。お前こそ感謝しろ」

「感謝されたいンならもっといいもん寄越せ!!」

「我儘だな」

「うっせーーーテメェに言われたかねぇわ!」















昼休みの俺たちの怒鳴りあいが。

名物になっていたことは。

俺には知るよしがなかった。











------------------------------
何故か拍手ばっかで更新百四。 遠夜、勝手に食った百目鬼が悪いと思うのです。 ねえ。
back