☆お礼ss紅烈編4☆
half brother2












高校での最初のクラスは、風子と同じだった。

柳と土門は別々のクラス。

土門は風子と同じクラスになれなくて、そして俺が同じでとても悔しがっていた。

式典にはいると、なんだか春の陽気と先生達の長々とした話のせいで。

オヤジに言ったように、俺は入学式を殆ど寝てしまった。









式典が終わった頃、俺はぼんやり目を覚まし。

体育館をみんなと一緒に出て行き、教室に移動する。

その際、風子が俺の所に来た。

「あんた寝てた?」

「おう」

「んじゃ、生徒会長見てないのね」

すっごい美形だったのよ〜vvと、風子は言った。

心なしか頬が赤い。

「俺、男興味ないし。柳に言えよ」

「だって柳のクラス遠いんだもん」

まぁそれはそうだ。

これから教室に戻って色々聞かなければ行けないのに、わざわざ他の教室に行くほど余裕はないだろう。

だけど。

「なんかねぇ、色白でねぇ儚げでねぇ」

嬉しそうに話す風子の声もうざったいほど、まだ眠い。

サボろうかなぁ。

「風子、俺昼寝するから担任の話聞いといて」

ふぁと欠伸しながら俺はすっと列から離れて踵を返した。

確か、体育館の横に桜の木があったんだよな。

しかも日当たりのいい。

そこへ行こう。

「ちょっと!先生になんて言えばいいのさ!」

「保健室とでも言っといて〜」

目、付けられてもしらないよっと言う風子の声に手をヒラヒラ振って応え、俺は桜の木のもとへ向かった。


























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