☆お礼ss紅烈編10 |
half brother7 そこには紅麗がいた。 「ようこそ、烈火。我が生徒会へ」 「え、えっと…」 紅麗は、静かな笑顔でそう言った。 ようこそ、と言われても。 「紹介しよう、彼は生徒会副会長雷覇」 「はじめまして」 さっき俺を部屋に入れてくれた青い髪の人が雷覇と言うらしい。 「彼女は会計の音遠」 そう言われて紅麗の横に立っていた女の人が会釈をしてきた。 ので俺も慌ててする。 「えっと…花菱烈火です」 一応、初対面だから俺も自己紹介をする。 呼び出されたんだから知られてるとは思うけど。 「もう一人揃うまで話は待ってもらいたいんです」 俺がどうも落ち着きなくしていると雷覇がそう言った。 「もう一人?」 「そう」 ふーん、と思っているとなんだか痛い視線を感じた。 それを感じた方向には音遠がいる。 えー? と思ってちらっと、音遠を見ると。 なんだか険しい顔をしていた。 俺は、なんで初対面の女に睨まれているんだ。 なんなんだ。呼び出されてなんで睨まれるんだ。 そんなことで頭がぐるぐるしていると、ばんっというドアが勢いよく開く音がした。 「ごめん、お兄ちゃん!」 「遅かったな、蓮華」 そいつは、紅麗をお兄ちゃんと呼んだ。 |