風子が俺ン家にいきなり来た。 暴露 お邪魔させてもらいま〜す、とデカイ声で多分母ちゃんに言った風子は。 ずかずかと俺の部屋へ行った。 俺は何か嫌な予感がした。 片づいてもいないけど、綺麗でもない部屋に風子が居座る。 何故かニヤニヤして。 「烈火、おやつ持ってきたわよ」 母ちゃんの声がして、襖を開ける。 お盆に乗ったジュースと、煎餅を受け取って。 母ちゃんは、風子にごゆっくり、と言った。 俺はそれを床に置いて、コップにジュースを注いて風子に渡す。 「んで、」 「ん?」 それを飲みながら、風子に聞く。 「なんの用だよ」 「んふ」 風子は気味の悪い笑みを漏らした。 「あんたさぁ」 仮にも女なのに、イヤらしい笑み。 そんでもって、その口から出たのは。 「紅麗とつき合ってんだって?」 ああ、やっぱり予感は的中した。 俺は心の中で涙した。 何を要求されるのだろうと、思いながら。 風子はそれから。 雷覇くんから聞いたのよ〜と嬉しそうに語り。 自分も雷覇とつき合っていると、自分から暴露して。 もう内容なんて覚えていないけれど、取り敢えず3時間くらい喋って。 菓子を食い尽くして帰って行った。 最後に。 「秘密にしてあげるからv」 と、鳥肌が立つくらい恐ろしい言葉を残して。 ------------------------------------ 風子ちゃんは雷覇とつき合っていることを内緒にしてたので。 ちょっと嬉しくて烈火のところで惚気ただけだったりします。

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