シーツにくるまる
くるくるくる。
カタカタカタ。
真っ白いシーツにくるまって、ぼんやりと紅麗の後ろ姿を見る。
俺に気を遣ってか、部屋の蛍光灯は落ちたまま。
デスクの明かりだけでパソコンを弄る紅麗。
目、悪くなるからいいって言ってるのに。
ベッドに仕事を持ち込む男ってサイテーなんだって、紅麗?
風子が言ってたぜ?
雷覇は絶対そんなことしないんだって。
なんてね。
思ってもないこと、を心の中で呟いてみる。
そりゃ、ちっとはサミシイけどよ。
こーやって、仕事してる紅麗の後ろ姿見ながら眠りにつけるって。
俺だけの特権なんだからさ、幸せだと思う。
それに。
カタカタカタ。
カタカタカタ。
リズムよく鳴る、キーボードを打つ音が気持ちよくて。
えっちの後の疲れと合わさって。
瞼が重くなって。
意識を手放すちょっと前に、いつもなぜか。
紅麗は気付いて、おやすみと言いに戻ってきてくれる。
だから、俺は平気なんだ。
「おやすみ、烈火」
多分、俺はもう声は出せてないけれど。
おやすみ、紅麗。
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えっと。
コメントしにくいほどラブラブ。
あ。
紅麗の寝室には仕事用のノーパソが使えるようにデスクがあるのです。
デスクトップは会社にあります。
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