騙す ちゅ、と軽い音が鳴った。 目の前には厳しい顔の、キミ。 「死にてぇのか、コラ」 「死にたくないってば」 ちょっとキス、しただけで怒る。 でも、もっと喚かれると思った。 慣れてるのかな。 男?女? もしかして、“お姫様”?? 「初めて、なわけないよねぇ?」 大きな体をぎゅっと抱きしめて聞いてみる。 ちぃの方がよっぽど可愛いのにね。 なんだか、黒鋼の方が可愛く思える。 「俺をいくつのガキだと思ってやがる」 「あーそういや、歳知らないや」 「俺もお前のこと知らないから教えてやらない」 ニンジャさんなだけに(って言ってもニンジャが何か知らないけど)鋭い誰かさん。 俺が故意に何も話さないことを知っている。 そしてそれが気にくわないって事はさ。 少しは俺のこと気になってるってことだよね? 俺はキミを騙してるわけじゃない。 けれど。 これから騙すかも。 キミが好きだから。 ------------------------------------------------------------ 意味不明ですみません。 CLAMPのツバサでファイ黒。 ファイはともかく黒たん大好き。

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