腕を組む 俺の前に偉そうな男がいる。 いや、実際偉いのだが。 が、俺はそいつに偉そうにされる覚えはない。 腕を胸の前で組んで俺の前に立ちふさがるヤツの名前は海馬瀬人。 傍若無人で唯我独尊で、とにかく嫌なヤツ。 日本人のクセに目、青いしよ。 高校生に見えないくらい身長あるし、雰囲気も老けてるし。 顔はそりゃ、そこらのアイドルよりよっぽどいいかもしんねぇけど。 それじゃフォローできないくらい性格が悪い。 他人には厳しいし、人を人とも思わないし。 のクセ、ブラコンだし。 学校来ないし。 来ても授業聞かずにノーパソ開いてるし。 なのに何故か試験はいっつもトップ。 嫌味ったらしいったらない。 繰り返すがそんなヤツが俺の前に今いる。 腕を組んでふんぞり返って。 そんな偉そうな態度とは似合わない台詞を吐いて。 今は俺の返事待ちをしている。 腕を組んで、偉そうな態度で。 「貴様が好きだ」 そう、言った海馬瀬人に。 俺はどう返そうか迷い中。 ---------------------------------- 遠夜は、海城は海馬が告白したという方が萌えます。 ってゆーか。 このお題を見たときから絶対海城だと思いこんでいたのですが。 書いていて思いました。 腕を組む。って。 恋人達がらーぶらーぶするときの腕を組む、ではなかろうか。 ああっそのネタも惜しかった。 まぁ。海城は腕をそんなに組まないと思うのでいっか。 という結論でこれ書き上がりました…。

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